Case
外来と在宅のシステムを統一。 どんな端末でも使える柔軟性と機能性を評価
二重払いを改善し、システムコストを削減
目的・課題
- レセコンと訪問調剤用のシステム、二重でお金を払っている状態だった為、見直しを行い業務効率化と訪問調剤を推進したい
効果
- 薬歴で訪問調剤の管理が可能に
- 端末の買い替えの必要がなくコスト低減ができた
- タブレットの利用が可能なため、訪問先でも薬歴の確認・記載が行え業務効率化を実現
※以下より他の事例もまとめてご覧いただけます。ご参考になりますと幸いです。
導入の背景/選定したポイント
薬歴を検討するきっかけは、レセコン会社からの一声でした。
それまで、10年くらい同じレセコンを使っていたのですが、レセコンメーカーから「オンライン請求に対応できないので、レセコンを新しいものに変えてほしい」と連絡がありました。当時からフリージア薬局では、施設や個人宅への訪問調剤も行っていたので、訪問調剤用のシステムも、レセコンと別で導入していました。レセコンと訪問調剤用のシステム、二重でお金を払っている状態だったので、「この際、レセコンも訪問調剤用のシステムも変えてしまおう」と思い、選定を始めました。
最初は、使っていたレセコンメーカーから、他のクラウド型の電子薬歴を紹介してもらいました。ただ、フリージア薬局としては、「患者さんに、早くお薬を渡してあげたい」と考えているので、紹介してもらった薬歴は、フリージア薬局には必要のない機能や、画面遷移が多く、マッチしていなかったんです。また、別のクラウド型の電子薬歴のチラシも取っておいたので、そのメーカーにもデモの依頼をしました。
メディクスは3社目でしたね。メディクスの営業さんから、ご提案をしていただいたので、「ちょうどよかった!」と思ってデモを聞かせていただくことになりました。3社の電子薬歴を見て、メディクスを選定したポイントはまずは見やすさですね。必要な情報が一画面で見られるので、患者さんの情報をすぐに把握することができます。
搭載されている指導例文の質もチェックしました。フリージア薬局では、SOAP形式で薬歴を作成しているので、SOAP形式で書きやすいか、しっかりとした薬歴が書けるか、それらを重視して電子薬歴を選定しました。
ただ、最後まで判断を迷いました。懸念していたこととしては、
・他の電子薬歴だと業務に利用していたタブレットを使うことができず、買い替えが必要になること
・メディクスは配色について現場から意見が出ていたこと
2つの意見を正直に担当の方に相談した所、
「色は変えられます!タブレットも今の物をお使いになることができますよ」と、改めて店舗に見せに来てくれました。
色を変えたら格段に見やすくなったし、新しいタブレットも買う必要がないので、「これなら問題ないね」とメディクスに決めました。在宅の機能も充実していたのも大きいですね。訪問報告書の作成も簡単ですし、写真の追加も手間がかかりません。患者さんに関する情報共有をスムーズにできるのが良いですね。


↑薬剤師ごとに、色の選択が可能
導入後の効果
メディクスを導入して、薬歴に関することは全部変わりました。(笑)まず、薬歴の入力がとても楽になりました。以前の電子薬歴は、指導例文が入っていなかったため、「たい」と打ったら「体調変化なし」と出てくるように、辞書登録をして使っていました。前回の内容をコピーするにも、非常に多くの手数が必要で、ほぼ手入力していましたね。
メディクスなら、豊富に指導例文が入っているし、自分で登録することもできます。前回の内容をコピーすることもワンクリックでできるので、薬歴の記載時間はかなり効率化できていると思います。
また、メディクスは検索機能も良いですね。添付文書も薬歴画面からワンクリックで見ることができるし、過去の処方や併用薬も、簡単に検索ができます。残薬カレンダーも、患者さんの服薬状況をパッと見ることができるので便利ですね。期間が空いていたら「薬足りていましたか」「体調は問題ありませんか」と確認できるので、服薬指導の助けになっています。

訪問調剤について/今後の展望
メディクスの訪問機能を非常に便利に利用しています。
まず、メディクスは写真を残すことができるので、ヘルパーさんのいる時間や、ケアマネージャーさんなどが残している書類などを、簡単に記録しておくことができます。住宅街の患者さんのお宅に行く際も、「どんな外観の家か」「車をどこに停めるべきか」など、写真で情報共有ができるので助かっていますね。
急配の際や、自分が普段担当していない患者さんのお宅に行くこともあるので、タブレットで使えて、写真も撮れるメディクスは重宝しています。また、患者さんの住所を登録しておけば、道案内アプリも起動できます。初めて行く患者さんのお宅でも、わざわざカーナビなどに、住所を入力する必要がありません。場所にとらわれず使える、クラウド型ならではのメリットですね。
フリージア薬局では、施設への訪問調剤も行っています。施設への訪問調剤は大きく変わりましたね。 過去の処方歴を、タブレットですぐに見ることができるので、往診同行の際にも、ドクターの質問にすぐに応えられます。その中で気に入っているのは、「処方箋のない訪問報告」を作成する機能です。クリニックから往診表が送られてくるので、血圧など、患者さんの情報が事前にわかる場合は、わかる範囲で、それらを参考に薬歴に入力しておくことができます。
往診同行の際は、短時間で多くの患者さんを見るので、事前にある程度、情報を入力しておけることで、今までと比べものにならないくらい便利になりましたね
また、往診同行時以外でも、電話で相談を受けた時などは、記録を残すようにしています。メディクスは、負担金も表示されているので、「先月の振込金額と全然値段が違うんですけど何が変わったんですか」というような質問にも、すぐに応えることができます。
結果として、患者さんを待たせることなく、スムーズに情報を伝えられるようになりました。フリージア薬局は、柔軟な対応と、細やかな気遣いを心がけています。大手の調剤薬局グループだと、患者さんの細かい要望に応えることはなかなか難しいと思いますが、フリージア薬局では、患者さんの小さな要望にも細かく応えています。そういった口コミから、在宅の患者さんが増えたり、施設を紹介していただいたりすることも増えています。今後も、細かい気遣いを大切にしながら、患者さんの健康の助けになれるよう、尽力していければと思います。
