- 所在地群馬県、東京都
- 店舗数4店舗
- 抱えていた課題薬歴作成に時間がかかっている、在宅を推進したい
株式会社pharb 様

東京都と群馬県に、4店舗の調剤薬局を展開する株式会社pharb。「薬局をベースとしたベンチャー企業になりたい」という思いから、個人宅へのポスティングや、施設や病院に対する営業など、地道な活動を続け、今では様々な処方元を抱える「面処方薬局」として、外来、個人宅、施設などに加え、特定販売などにも、積極的に取り組んでいます。
今回は、メディクス導入に至った経緯や、メディクスを導入したことによる変化を、吉田先生にお話をうかがいました。
実務に沿った機能で、薬歴作成時間が5分の1に。メディクス導入で、業務の質も向上。
メディクスを導入した背景をお聞かせください。
最初は、一体型の電子薬歴を使用していました。ただ、薬歴作成に非常に時間がかかっていて、現場の薬剤師も「このままではまずい」という問題意識がありましたね。
当時は、薬歴を入力するための端末が少なく、かつ一体型なので、レセコンを入力している間は薬歴の作成ができませんでした。薬歴を入力したくても、端末が空いていないことによる薬剤師の待機時間が発生していたんです。
この解決策としては、端末を増やすか、クラウド型にするかの2択でした。ただ、端末を増やすとなるとその分プラスでコストがかかるので、低価格で端末を増設できるクラウド型を選定しました。
メディクスをご選定いただいた、決め手はどこでしたか。
まず、使いやすさですね。メディクスに登録されている指導例文は、薬局の通常業務に沿った内容なので、患者さんに説明しながら、薬歴の入力をすることができます。
更に、メディクスは、薬剤師がポチポチ押すだけで薬歴が完成してしまうのではなくて、「何を患者さんに説明・注意するべきか」を、薬剤師がチョイスして、薬歴を作成できる構成になっている点が気に入っています。ポチポチ押すだけで薬歴が完成してしまうと、薬剤師の成長も止まってしまいますから。
他にも、常に最新の添付文書が見られたり、薬の変更点がボタンひとつで記入できたり、疑義照会の記録が簡単にできたり、何でもできる優等生な電子薬歴ですね(笑)。
ありがとうございます(笑)。実際に薬歴作成の時間は削減できましたか。
薬歴を入力するために、薬剤師が待っていた時間もなくなりました。それに、患者さんに説明しながら入力できるようにもなったので、5分の1くらいになったと思います。
メディクスは動作も速いので助かっていますね。以前の電子薬歴は、動作の度に、1秒くらい待たなければならなかったので、画面遷移が少ないメディクスは非常に使いやすいです。
他の電子薬歴も検討しましたが、画面の切り替えが多かったので、一目で情報が見られるメディクスにして良かったです。ポチポチ入力で薬歴を完成させるわけではないので、結果として、業務の質も向上したと思います。
どこにいても、確実な情報にアクセス。在宅に必要な機能を網羅。
訪問調剤における業務の効率化には繋がりましたか。
業務は効率化されていますね。メディクス導入前は、薬歴を印刷して、患者さんの家まで持っていっていました。ただ、いちいち印刷しなければならないし、報告書もExcelで作っていたので、正直面倒でした。
メディクスにしてからは、持ち出し用の端末を持っていけば、患者さんの情報に簡単にアクセスできるようになりました。「以前はどの薬を飲んでいたのか」「計画通りの残数か」といった内容を、その場で、確実な情報で見られるのは、クラウド型のメリットですね。
特に、株式会社pharbでは、毎回同じ薬剤師さんが行くわけではないので、患者さんの情報がリアルタイムで見られるのは助かっています。タブレットを使って、写真を残すこともできるので、薬の残数や、薬をどこにセットしてきたかなど、情報共有ツールとしても活用していますね。
文字で「引き出しにセットしてきました」と書いてあっても、どの引き出しなのかわからないケースもあるので、写真で残せる機能は、在宅をする上で重宝しています。
「報告書もExcelで作っていた」とのことですが、フォーマットも吉田さんが作成されたのでしょうか。
そうです。ただ、当時はどんな報告書が正解なのか、手探りでした。特に何も言われないからそのまま使っていましたが、「これでいいのか」という不安や疑問を抱えている薬局は多いと思いますよ。
メディクスは、報告書のフォーマットもしっかりしていて、簡単に作成できるので、「これでいいのか……?」という不安はなくなりました。
店舗ごとに点数を把握。チェーン展開している薬局にぴったりの電子薬歴。
集計機能は使っていただいていますか。
週に1回は、必ず確認するようにしています。特に、株式会社pharbは、群馬と東京に店舗がありますので、離れたところから全店の集計ができるのはありがたいですね。薬歴の記載状況や、店舗・薬剤師ごとの点数などを見ることができるので、集計情報を基に、各店舗に指示出しすることもあります。
具体的にはどういった指示を出されておられますか。
例えば、「集中率がこのくらいだから、もっと営業に行った方がいいよ」とか、基本料や後発医薬品調剤体制加算、地域体制加算など、取れていない点数に対し、「取れるように動いてみよう」など、集計結果から、各店舗に仕事を振るようにしています。
そういった意味で、チェーン展開している薬局にも、メディクスはぴったりだと思います。
最近は「フォローアップ」も、業界としてキーワードになっています。
そうですね。株式会社pharbは、新患さんと、薬の変更があった患者さんを対象に、LINE・メールなどで、アンケートをお送りしています。
患者さんから返答はどのくらいありますか。
8割くらいは返答がありますね。薬が変わった場合、体調変化などがあったかどうか、服薬指導時にどういったことを注意したのか、患者さんからの返答で、把握することができます。その中で、気になった患者さんについては、ドクターに報告するようにしています。
最後にメディクスを検討している薬局の方へ、メッセージをお願いします。
今後、調剤薬局は専門性を求められる時代になると思います。ただ、薬局の差別化には、多くの労力と時間が必要です。
株式会社pharbでは、メディクスを導入することで、薬歴の作成に使っていた時間を、別の業務に使えるようになりました。今現在は、外来に切り替えようとしている病院に営業したり、特定販売を本格的に行う体制を整えたり、新しい取り組みができています。
処方枚数が増えたり、薬歴に関する課題を感じているという薬局は、一度お話を聞いてみると良いと思います。
お忙しい中、お時間いただき、ありがとうございました。