- 所在地東京都中央区
- 店舗数2店舗
- 抱えていた課題薬歴作成に時間がかかっている、店舗間の薬剤師の移動が多い
有限会社小幡薬局 様

1947年創業の、東京都中央区蛎殻町に位置するオバタ調剤薬局。300m先に系列店のチトセ薬局もあり、地域に密着した薬局です。2020年9月にメディクスを導入。今回は、メディクス導入に至った経緯や、メディクスを導入したことによる変化について、小幡様にお話をうかがいました。
「薬歴で残業が発生する」ことへ疑問。使いやすさを求めてクラウド型へ。
電子薬歴の変更を検討したきっかけをお聞かせください。
もともと、一体型の電子薬歴を使っていました。ずっとそれで慣れてはいたのですが、操作の部分で少し煩わしいと感じる部分もあり、「薬歴で残業が発生する」ということに、ずっと疑問をもっていました。
展示会などにも参加しながら、「一番使いやすい電子薬歴はどれなのか」、常に模索していましたね。
クラウド型の電子薬歴で探されていたんですか。
ある程度、クラウド型の電子薬歴で絞って探していました。
オバタ調剤薬局とチトセ薬局の距離が近く、私自身、薬局を行ったり来たりしています。
ですので、「オバタ調剤薬局で書ききれなった薬歴を、チトセ薬局でも書くことができる」ということに、クラウド型の魅力を感じていました。
患者さんの細かい情報も記入しやすい。患者さんに合わせて柔軟に対応。
メディクスを選定したポイントはどこですか。
個人的には、感情が乗せられる紙薬歴が好きなんですよ。
薬とは関係ない患者さんのバックグラウンドとかも、記録として残しておきたいじゃないですか。
クラウド型の電子薬歴を何社か見た時に、メディクスが一番、薬剤師として「薬歴に残したい内容を残せる」と感じました。
最近の電子薬歴は、いくつかの指導例文が出てきて、それをクリックすれば、誰でも同じクオリティの薬歴が書けるくらい便利になっています。
メディクスはそれだけではなく、例えば、細かく処方が変わる患者さんの麻薬の量が、どんないきさつで変わったのか、そういった細かい情報も薬歴に載せやすい仕様になっています。
「ただ簡単に薬歴が作成できる」「個別指導も通る」というだけではなくて、違う薬剤師が投薬したときにも、いきさつがわかりやすい薬歴が作成できると感じたので、メディクスを選びました。
実際に、導入して変化はありましたか。
格段と使いやすくなりました。
以前の一体型の電子薬歴の時は、早くても2分ほど薬歴作成に時間がかかっていましたが、今は早いと30秒くらいで作成することができています。
メディクスの定型文は、SOAPをまとめて一括登録もできるので、春夏秋冬の定型文を作ったりもしています。春は花粉症、夏は「汗をかくとシップが痒くなりますよ」といった具合に、お仕事帰りのサラリーマンの方などにも、素早く対応できるようにしています。
その分、プラスアルファの情報がある患者さんにも、時間を使えています。
各患者さんの状況に合わせて、上手く棲み分けができているんですね。
そうですね。
この前も、「最近は隅田川沿いをこのルートで散歩しているんだよ」と話してくれた患者さんがいました。こういった薬と関係のないことも、薬歴に残すようにしています。
患者さんとのつながりを作るうえでも、こういった情報がトピックとして大事だと考えています。そうした積み重ねで、「またここにきたい」「ここは私のかかりつけだ」と、患者さんから思ってくれるのではないかと思います。
メディクスなら、「生活習慣」という項目を増やしたりすることもできるし、紙薬歴と同じような熱量を薬歴に残せるだけの、創造性やカスタマイズ性があります。
効率化できるところは効率化し、オリジナルの情報を残したい患者さんには、しっかりと情報を残す、
そういった柔軟な使い方ができる電子薬歴だと思います。
 自由に項目を作成することも可能 |
ブラウザ型で場所を選ばない。在宅業務の効率化も実現。
もともと、オバタ調剤薬局では、薬歴を作成する端末が6台ありました。
そうです。ですので、以前の電子薬歴ですと、薬歴を作成するときは、どうしてもその端末がある場所で、薬歴を書かなければなりませんでした。
メディクスはブラウザ型で、どの端末からでも入力することができるので、「この場所で入力しなければならない」という縛りはなくなりました。忙しい時も、空いている端末を使ったり、タブレットで書いたりもできるので、自由度が上がりましたね。
ただ、みんながいろんな所で薬歴を書くようになったので、「そこで薬歴書いていたら邪魔だよ!」って思う時もあります(笑)。
嬉しい悲鳴です(笑)。タブレットを薬局外に持ち出しても使っていただいていますね。
基本的には在宅の際に、持ち出して利用しています。
メディクスに変えてからは、在宅の報告書もすごく楽になりました。
以前の電子薬歴にも報告書の機能はありましたが、報告書を作成するために改めて追記しなければいけないことも多かったので、報告書の作成に手間がかかっていました。
メディクスは薬歴を作成したら、自動的に報告書に反映されるので、改めて情報を登録する手間がなくなり、格段と楽になりましたよ。
最後に、今後薬局として、取り組んでいきたいことをお聞かせください。
チトセ薬局は地元の高齢者の方のケアができる薬局へ、オバタ調剤薬局は小児科により特化したいと考えています。「あの薬局に行くと、子どもも遊べるし、薬の飲ませ方も丁寧に教えてくれる」と思ってもらえたらいいですね。
「あそこに行くと、あの薬剤師がいる」という安心感を持っていただけるよう、できるだけ今のスタッフで続けていきたいです。
20年後、今来ている患者さんの子どもが生まれて「まだあの人、あの薬局にいた!」って言われたいですね。