- 所在地九州、関東(神奈川、千葉、東京)
- 店舗数39店舗
- 抱えていた課題薬歴作成に時間がかかっている、薬歴の質を向上させたい
HYUGA PRIMARY CARE 株式会社 様

「24時間365日、患者様に薬が届く世の中をつくる」というビジョンを掲げ、薬局業界が抱える課題に取り組む HYUGA PRIMARY CARE 株式会社。39店舗の調剤薬局を展開し(2022年11月現在)、「きらりプライム事業」では、実際に薬局経営を行う中で得られた在宅訪問薬局運営のノウハウ、システム、人材・営業の提供を行っている。
そんな在宅訪問薬局の最前線を走る HYUGA PRIMARY CARE 株式会社が、外来が多い関東の店舗を中心にメディクスを導入。今回は、メディクス導入の背景や導入後の変化について、在宅医療本部 東日本在宅訪問薬局事業部 事業部長の巣山様にお話をうかがいました。
HYUGA PRIMARY CARE 株式会社と言えば在宅というイメージがあります。
そうですね。当社が運営するきらり薬局は、九州と関東に計39店舗(2022年10月現在)展開しています。
また調剤薬局を運営する中で、得られた在宅のノウハウを持って、他の薬局様の在宅調剤推進に関わるプライム事業や、介護施設の退院サポート等も行っています。
店舗経営だけではなく事業も展開している薬局は珍しいですね。
我々は医療福祉の全ての領域をカバーするコングロマリット企業でありたいと考えています。そのためにまず、プライム事業の拡大を通して、ノウハウの提供だけではなく、様々な角度から薬局運営を支援出来るようなサービスを創っています。
電子薬歴の導入を検討するきっかけをお聞かせください。
私が HYUGA PRIMARY CARE 株式会社に参画した際、当社では一体型の電子薬歴を使っていました。
しかし、機能的な面や挙動の遅さから、パソコンの操作に慣れていない薬剤師だと、1枚の薬歴作成に約10分かかっているケースもありました。
また電子薬歴の台数に限りがあったので、誰かが薬歴を書いていると、他の人が順番待ちをするという状態でした。
そのため、スムーズに薬歴作成ができて、現場の業務負担を軽減できる電子薬歴の検討を始めました。
クラウド型の電子薬歴で探されたのですか。
前述の通り、薬歴作成の効率化や台数に制限が無いという点でクラウド型の電子薬歴の中で検討しました。
もちろん、費用対効果も含めて複合的に判断しましたが、現場の薬剤師の判断も聞いて、最終的にメディクスの導入を決定しました。
具体的には、メディクスのどのような点を魅力的に感じられましたか。
メディクスの魅力的な点として、「指導文・機能が充実している点」「PCが苦手な薬剤師でも簡単に使える点」にあると感じています。
メディクスは1店舗の薬局から数百店舗のグループ薬局まで、さまざまな薬局が導入しているため、小規模の薬局と大規模展開している薬局、両方の要望を取り入れて機能をアップデートできていると思います。
それが指導文の充実や使いやすさに繋がっていると感じました。
また、法改正や個別指導に対応できるかという点も重点的に吟味しました。
特に、個別指導への対応についてもメディクスは非常に魅力的だと思います。
前回の指導を踏まえた薬歴作成が簡単に行え、かつ、その指導の流れが見やすいので、PCが苦手な方でも直感的に流れのある薬歴作成ができるかと思います。
簡単に入力するだけなら、他にも多くの電子薬歴がありますが、患者さんの健康に還元するために薬歴はあるので、メディックスを導入して良かったと思います。
実際、現場の薬剤師からも、「なぜこの薬歴を早く入れなかったのか」と言われました(笑)。
 ボタンひとつで流れのある薬歴を作成可能 |
実際にメディクスを導入してみていかがでしょうか。
薬歴作成の時間が大幅に変わりました。
以前の電子薬歴に比べれば1/3くらいに減っていると思います。
外来の患者さんの薬歴は、できるだけ投薬しながら書くようにしていますし、薬歴を残業して書くのはやめようという方針で運用できています。
薬剤師のQOLの向上にも繋がっていると思います。
あと、指導の質の観点でもメディクスの特徴があります。
メディクスは、算定している加算に対して「説明をした」という服薬指導歴を残さないと、薬歴の保存が出来ない仕様になっています。
しっかり説明をするように心がけていても抜け漏れは出てきてしまうので、そういったヒューマンエラーを薬歴システムで防止できるというのは非常に大きなメリットです。
また、新人の薬剤師も加算の算定の際に、どういった説明をしなければならないか、メディクスから学ぶことができるため、「教育」という観点からも現場では有効活用できています。
 必要項目の記入漏れをアラートし、薬歴の均質化をアシスト |
今後メディクスに期待することをお聞かせください。
薬歴の機能としては申し分ありません。
ただ、業界的にも電子処方箋が解禁になって、オンライン服薬指導も徐々に浸透してきています。
レセコンや電子薬歴など、全ての情報がクラウド技術を介して、アクセスできるようになるのが理想だと思っています。今後もメディクスにはその一端を担って、業界を引っ張っていってほしいと思います。
在宅においては、自社開発の「ファムケア」という在宅支援システムを使って報告書や薬歴の作成を行っており、プライム加盟店にも一部ご利用いただいております。メディクスと併用する事で、効率的な業務に繋げており、より薬局業界の課題解決を推進していきたいと思っています。