オンライン服薬指導の実施|令和2年度診療報酬改定

処方箋に基づく調剤時(薬剤交付時)の服薬指導に関する変更点は以下となります。

改定前 改定後
オンラインでは不可
※特区に限り、一定条件下で可能
オンラインで実施可能

上記を踏まえ、以下のとおりオンライン服薬指導、オンライン服薬指導の実施時期について記載いたします。

オンライン服薬指導の種類について

オンラインでの服薬指導は、オンライン診療時の処方箋に基づく服薬指導※1と、在宅訪問診療時の処方箋に基づく服薬指導※2の2つに加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴う時限的・特例的な対応があります※3

※1 薬剤服用歴管理指導料
※2 在宅患者訪問薬剤管理指導料(在宅患者オンライン服薬指導料を含む。)
※3 新型コロナウイルスの感染が拡大し、医療機関の受診が困難になりつつあることに鑑みた時限的・特例的な対応(令和2年4月7日閣議決定)

出典:厚生労働省 令和2年度診療報酬改定の概要 調剤
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000196352_00001.html
新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その10)
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/tohoku/news/2012/000145591.pdf

外来患者へのオンライン服薬指導 在宅患者へのオンライン服薬指導
服薬指導料 (新) 薬剤服用歴管理指導料 4 情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合 43点 (月1回まで) (新) 在宅患者訪問薬剤管理指導料 在宅患者オンライン服薬指導料 57点(月1回まで)
対象患者 (1) オンライン診療料に規定する情報通信機器を用いた診療により処方箋が交付された患者、かつ、
(2) 原則3月以内に薬剤服用歴管理指導料「1」又は「2」を算定した患者
(1) 在宅時医学総合管理料に規定する訪問診療の実施により処方箋が交付された患者、かつ、
(2) 在宅患者訪問薬剤管理指導料が月1回算定されている患者
主な算定要件
  • 薬機法施行規則及び関連通知に沿って実施すること
  • 服薬指導計画を作成し、当該計画に基づき実施すること
  • オンライン服薬指導を行う保険薬剤師は、原則として同一の者であること ※ このほか薬機法により、当該薬局において調剤したものと同一内容の薬剤について、オンライン診療による処方箋により調剤することなどが要件として求められる。
  • 手帳により薬剤服用歴及び服用中の医薬品等について確認すること
  • 薬機法施行規則及び関連通知に沿って実施すること
  • 服薬指導計画を作成し、当該計画に基づき実施すること
  • オンライン服薬指導を行う保険薬剤師は、原則として同一の者であること
  • ※ このほか薬機法により、当該薬局において調剤したものと同一内容の薬剤について、オンライン診療による処方箋により調剤することなどが要件として求められる。
  • 保険薬剤師1人につき、在宅患者訪問薬剤管理指導料1から3までと合わせて週40回に限り、週10回を限度として算定できる。
  • 訪問診療を行った医師に対して、在宅患者オンライン服薬指導の結果について必要な情報提供を文書で行うこと
施設基準 (1) 医薬品医療機器等法施行規則及び関連通知に沿ってオンライン服薬指導を行う体制を有する保険薬局であること。
(2) 当該保険薬局において、 1月当たりの次の①、②の算定回数の合計に占めるオンライン服薬指導(※)の割合が1割以下であること。
※ 薬剤服用歴管理指導料「4」及び「在宅患者オンライン服薬指導料」の合計
(1) 薬剤服用歴管理指導料の4に係る届出を行った保険薬局であること

オンライン服薬指導 概要図



オンライン服薬指導の実施時期について

オンライン服薬指導の実施時期については、令和元年12月4日に薬機法等の一部を改正する法律が公布されたことから、公布より1年以内にオンライン服薬指導の実施となります。


  薬機法関係 診療報酬関係
令和元年 12月4日
薬機法の一部を改正する法律公布
12月
中医協における議論
令和2年 公布から1年以内に施行※
交付より1年以内にオンライン服薬指導に関する 要件や手順等の設定(省令及 び医薬・生活衛生局の通知)
※オンライン服薬指導開始
4月
令和2年度診療報酬改定の施行


最新情報については厚生労働省の情報をご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/index.html

オンライン服薬指導の実施方法

弊社製品メディクスと他社のテレビ電話等のシステムと組み合わせることによって、オンライン服薬指導で行った服薬指導の要点の記録を残すことが可能です。 また、今後、オンライン服薬指導をより便利になる機能の搭載を予定しています。

料金体系

メディクスの料金プランは「何台置いても月額利用料一律」が特長です。
ご導入時は初期手数料と、あとは月額利用料のみでご利用いただけます。
詳しくはお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。
※薬局外に持ち出してメディクスを利用する場合は別途設定および利用料金が必要です。

料金プランの詳細はこちらから

よくある質問

導入に必要な期間はどのぐらいですか?
通常は2週間ほどでご導入が可能です。導入時期によってはお時間を頂くこともございます。
メディクスは高スペックのパソコンでなければ使えないのでしょうか?
いいえ。ノートパソコンやiPad・Surfaceなどのタブレット端末でも薬歴の記入ができます。
メディクスはレセコン一体型の薬歴ですか?
メディクスはクラウド型電子薬歴です。レセコン一体型ではなく、お使いのレセコンと連動させることで機能します。
地方の薬局ですが、出張デモは可能ですか?
可能です。またオンラインでのご説明も行っております。
無料のお試しが可能な出張デモ、お見積、ご質問など、お気軽にご相談ください。
いま使っているレセコンデータと連携できますか?
NSIPS®に対応しているレセコンであれば連携可能です。
お使いのレセコンがNSIPS®に対応しているかは、現在お使いのレセコンメーカーに確認をお願いします。
他社システムで作成・保存してある過去の処方薬情報は移行できますか?
NSIPS®に対応しているレセコンであれば過去の処方薬情報を移行できます。
他社システムで作成・保存してある電子薬歴は移行できますか?
「電子薬歴データ交換仕様に関する連絡協議会(exPD:association for exchange of Pharmacy electronic medical record Data)」に加盟している電子薬歴のデータは、データ移行が可能となります。
その他のご質問

セミナー情報

開催日時:2023年9月29日(金)20:00~21:00

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「薬剤師の為の腰痛対策セミナー」を、2023年9月29日 20:00より開催します。 薬剤師さんは、忙しい調剤業務の中、調剤中に長い時間中腰になったり、薬歴の記入で椅子に座り続ける事も多く、同じ姿勢を続けることから、腰痛が悩みの種となっている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか? 本セミナーでは、そんな薬剤師さんが腰痛に悩まされること無く健康的に業務を続けていただけるように企画されました。 腰痛に対して、「1 現状回復」「2 不安対策」「3 予防」の3つのステップをストレッチ・筋力強化・解説のプログラムからアプローチします。 ライブで実践を行いますので視聴しながら実践も是非お試しください ドーピング0会の吉田哲朗先生と、株式会社アクシスの橘裕樹が講師として参加いたします。 薬剤師としての職業寿命が延長し、患者様へのサービス提供の質も向上をご提案いたします。

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今回は、株式会社pharb 吉田先生の薬歴の書き方をご紹介いたします。薬歴を記載する際は、記載漏れをなくし、必要な情報をすべて記載すること、そして第三者が見てもわかりやすく記録することがとても大切です。薬歴は患者様の状況や服薬に関する情報を記録するものですが、薬局ごとに、どのような情報を重視するかや、どのような形式で記録するかなどは地域・特徴等で異なることもあります。だからこそ「他の薬局はどのように薬歴を記載しているのか?」「薬局全体・個人でどんなことに気をつけているのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?本セミナーでは、そのような背景をふまえた薬歴の書き方とコツをご紹介いたします。「他の薬局のノウハウに触れてみたい」「知識を高め独自のスキルを磨きたい」など薬歴の精度向上に興味がある方は是非ご参加ください。