
電子化した薬歴データを
安全にやり取りするためのセキュリティー対策とは
厚生労働省では医療情報を体系的に整備し、医療情報の連携ネットワークの普及に努めています。
多くの情報を電子化し、複数の医療機関で共有できるようにするとセキュリティーの問題が出てきます。
従来ひとつの医療機関でしか使われていなかった情報が複数の関係者に簡単に共有できるようになることで、医療の質の向上が期待できる反面、個人情報の流出が懸念されます。 薬局における薬歴情報も例外ではありません。どうすれば安全に、便利に薬歴情報を取り扱うことが出来るのでしょうか?
データを安全にやり取りするために
厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」では、安全に医療情報を取り扱うために実施すべき対策について述べられています。
近年では訪問調剤や地域医療における多職種連携により、薬歴データを薬局外で閲覧や参照する機会が増えてきました。 その流れはますます加速するものと思われます。
インターネットを介した医療データのやり取りを安全に行うために出来る対策とは何でしょうか?
- オンラインで情報をやり取りする際に、まず第三者から中身を盗み見られないこと。
- 送信中のデータを盗まれないこと。
- 内容を変更されないこと。
等が含まれます。
まず、情報を盗み見られないようにするにはデータを暗号化していることが望ましいとされています。
暗号化をすることにより悪意のあるアクセスで中身を見ようとしても、何が書かれているか判別できないようになっています。
また改ざん検知を行うためには電子署名を付けることも有効とされています。
これらの対策をした電子薬歴なら、オンライン上でデータをやり取りしても安全であるといえます。
データを送受信する場合、基本的にデータを送信した側が相手にデータが到達するまで、その情報に対しての責任を持つのが一般的な考え方です。
しかし、オンライン経由で共有される情報の場合では通信事業者を間に介することから通信事業者にも責任が発生するケースもあります。
事前に責任の所在をお互いに明確にしておくと共に、上記のような安全策を講じている業者を選ぶことが大切です。
オフラインの電子薬歴のほうが安全なのか?
安全対策をしているといってもやっぱり不安。
インターネットに繋いでないほうが安全なのでは?と思われる方も多いかもしれません。果たして本当にそうでしょうか?
薬歴情報が保存されているパソコンの盗難や、直接データを書き換えられたり、災害によるデータの損失などの危険性があり、必ずしも安全とはいえません。
パスワードの適切な管理や、データが保存されているPCの盗難防止。
オフラインであってもデータの暗号化の措置を実施しておくことが大切です。
それだけではなく、医療データの場合必要なときにいつでも正確な情報を閲覧・利用できるようにしておく必要があります。
そのため、盗まれないというだけでなく誤って消去してしまうことや閲覧出来なくなった際の対策をしなくてはなりません。
メディクスなら安全かつすぐ使える
電子薬歴メディクスは厚生労働省が定めるガイドラインに準拠したセキュアな通信でリスクを徹底的に回避しています。
これによりチェーン薬局の場合、データの共有などのインターネットを利用した機能を安全にお使いいただくことが出来ます。
メンテナンス作業やアップデート作業は製造元である弊社がインターネットを介して行っています。
更新に関して薬局様側で行う操作はないので手間もかかりません。
更新だけでなく、バックアップの手間もかかりません。メディクスなら更新した日付と担当者も含めバックアップを自動で記録していきます。
万が一、災害など不測の事態に見舞われても必要なデータをすぐ確認することが出来ます。
誰がいつ取った記録なのかもしっかり残るので、改ざんが無かったかなど情報の信憑性を保証することも出来ます。
